【神奈川労働局】建設業における労働災害防止対策の強化について(緊急要請)【安全指導者の皆様へ】

神奈川労働局からの要請文書「建設業における労働災害防止対策の強化について(緊急要請)」について

  • 神奈川労働局より、労働災害が増えている現状を踏まえ、以下緊急要請文書が発出されましたので、お知らせいたします。

神労発基0728第1号
令和3年7月28日

 建設業労働災害防止協会
神 奈 川 支 部 長 殿

神奈川県木造家屋建築工事等災害防止協議会

会   長   殿

神奈川労働局長

建設業における労働災害防止対策の強化について(緊急要請)

 

日頃から労働行政の推進につき、御理解と御協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、本年の建設業における死亡労働災害発生状況についてですが、5月末までに被災死亡者が5名となっていたところ、6月に入り1か月の間に4名の尊い命が失われ、本日現在、被災死亡者は9名となっております。昨年1年間の死亡災害の被災死亡者数は14名でしたが、本年は6月末時点で、すでに昨年の総数の半数を超えてしまっており、極めて憂慮すべき状況であるといえます。さらに、先月の死亡災害発生状況を見てみますと、高所作業車使用中に特別高圧架空電線に不用意に近接し、2名が感電したものや、クレーンのつり荷の下に不用意に立ち入り、落下した荷に激突されたものがあり、基本的な災害防止対策が十分に講じられていないこと、建設工事現場における安全衛生管理活動が低調となっていること及び作業者の危険作業への感受能力が低下していることが危惧されます。

本年は、5か年計画となる第13次労働災害防止推進計画の4年目に当たりますが、目標としている「死亡災害被災者数を年間5人以内に抑え込む」には程遠い状況となっていることもあり、これ以上の死亡災害発生を防止するためにも、建設業の皆様方に、安全衛生教育や工事現場パトロールの実施や「建設業における総合的労働災害防止対策」(別添パンフレット参照)によるこれまでの自主的な労働災害防止の取組みを継続していただくほか、死亡災害防止のため、下記を重点とした労働災害防止対策の強化を図られるよう緊急要請いたします。

1  墜落、転落災害の防止の徹底(別添資料1の15頁から36頁参照)
2  熱中症対策の徹底(別添資料1の38頁から39頁参照
3  新型コロナウイルス感染症対策の徹底(別添資料1の49頁から53頁参照
4  感電災害防止の徹底(別添資料2参照
5  交通事故防止対策の徹底(別添資料1の37頁参照
6  大雨・強風時及び復旧工事における労働災害防止の徹底(別添資料3参照)
7  車両系建設機械及びクレーンによる労働災害防止の徹底(別添資料4参照
8  リスクアセスメントの確実な実施
9  「見える化」「セーフティリボン運動」及び「3分KY」の推進(別添資料5-1~3参照